戻る] 「レフティハンドとして卓球再開」 (卓球の宇宙人) 投稿日: 2007年4月22日
    

アルペジオさんの肘が悪化していたのですね。

私は中学生の頃は卓球部で、右の日ペンでした。
近年を除いてはまともに卓球をやっていたのは、その3年くらいの間です。
20歳の頃(アルペジオさんが生まれる少し前かな?)事故で右手首を傷めて、後遺症が残ってしまいました。
3年前の1月末頃から卓球を再びやってみようと思い、左シェークハンドとして練習を始めました。最初のうちは手に力が入らず、フォアハンドが上手く打てませんでした。意識していても平行足になってしまい、手がダラーンとしてラケットのヘッドが下を向いていました。

左手に力が入らないうちは、片手腕立てをするなりしてトレーニングをするのが効果的です。ただ、がむしゃらにやっても返って体を壊すので、少しずつ回数を増やしていって、出来るようになっても、10回位までにしておいた方が良いです。
文字は右手の方がうまく書けるように発明されているので、無理して左手で書く必要もありませんが、箸やフォークを左で使ってみて下さい。
福原愛選手が左手で箸を持っているのを、テレビで見た事がありますが、あれは右脳を鍛えるためだそうですね。
ラバークリーナーを使用した後、ラバーを乾かす時ウチワの様に仰いだりしますが、これを左でやるのも良い筋力トレーニングです。

とにかく素振りは大切です。
人に見てもらったり、鏡やビデオを見るなりして、自分のフォームをチェックして修正していくと良いです。
多分右手でのプレーはアルペジオさんから見た上手い人と、それ程変わらないはずなので、その人のフォームと自分の左のフォームの、どこが違うのかを比べてみて下さい。
フォアハンドはボールを投げる動作と近いと言う事を、ネットで見た事があります。
左手でボールを投げる運動をして、トレーニングをする事も効果的です。
また、左構えで弓を引く動作をしてみて下さい。これが上手く出来ないと、ボールが上手く投げられないはずです。
直線的なスイングは相手の斜め回転に上手く対応出来ません。ボールを包む様に曲線的なスイングをして薄く捕らえ、ラバーの上でボールを転がしている時間を長くする様に、いつも意識する事が大事です。

私は左に変えて成功したかどうかは、現時点では言い切れません。
自分は中学2〜3年生のレギュラー位の強さではないかと思っています。同じ中学生でも県大会クラスの人には、まず敵わないと思います。相手が大人だから勝てない、小中学生だから勝てるというものではないです。
他の人は普通利き腕でプレーしているので、自分と他人の上達具合が一緒のはずはありません。焦らずに、プレーヤーとして自分の成長を噛み締めながら、練習を積み重ねてください。
人からも言われましたし、自分でも実感したのですが、まともに打てるには、やはり3年くらいは見たほうが良いと思います。そんなに時間かかるのかと思うかも知れませんが、そういうものだと思ってください。
ですが、アルペジオさんはまだ成長期にあるので、まだ修正は効くと思います。
ただし、左右の骨の大きさは同じではないので、ある程度別人になったつもりで、自分の打法を編み出す位の覚悟が必要です。

フォアハンドの時右足の裏を右に回しながら、床と滑らせて打つのがコツです。
左半身から右半身への体重移動は、右打ちよりはクイックになります。
左足でジャンプして右足で着地するような感覚です。
(実際にはあまり長い時間両足が宙に浮かない方が良いです)
このあたりは野球の左打ちが出来るアルペジオさんなら、理解してもらえると思います。
それと、右手はサーブ時のトスやフリーハンドとしてバランスをとるために、実際には動かさなければならないものです。

左手に力が入るようになれば、バックハンドドライブやフォアの逆横回転サーブが、右手よりも出しやすくなる等のメリットがあります。
ピッチの短いラリーは右手よりわずかに劣りますが、ダブルスの時は一回休めるので、右と左が組んだ効果を十分に発揮出来ます。

右手を故障していなくても、長い卓球人生で左手で練習する人はたまにいます。
2年前その人と左同士で試合をしましたが、全く歯が立ちませんでした。
練習さえすれば、左手でも強い人は強いです。
反対の手で卓球をする事自体は、相手に失礼な事だとは私は思いません。
問題は卓球に対する取り組み方だと思います。
いい加減な気持ちでやっているのなら、失礼なのかも知れませんが、真剣に取り組んでいるのなら、左でプレーしても全然問題ないと思います。

右手が治ったら、左手で得られた経験の効果で、さらに実力を開花する事が出来るかも知れません。利き腕に何らかの支障が出来ても、頑張れば右でも左でも使えます。ぜひ、好きな卓球を継続してもらいたいと思います。