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こうへい君がラバーなどに関する様々な実験をしています。
そこで「こうへい君の実験室」では、その結果を大江卓球教室掲示板に投稿した中から、特に注目すべき事柄で多くの卓球愛好家に参考になると考えられるテーマを紹介します。(掲示板への投稿日も載せます)

テーマは「「水溶性接着剤の比較」「保護シートの裏技」「スピンマックスグリーンパワーの実験結果」「実験:ラバーの性能を保つには」「スピードアクセルの実験結果」「新・ダブルチャック法+ファインジップを簡単に塗る方法」「ダブルチャック法」の7テーマです。

●水溶性接着剤の比較 投稿者:こうへい 投稿日:2008年 3月22日(土)
(↑をクリックして下さい。7つの「水溶性接着剤の比較」とその評定結果を記載しています)

●保護シートの裏技 投稿者:こうへい 投稿日:2007年10月30日(火)

この「保護シート裏技」は粘着ラバーユーザーの方々には、とても強い味方になると思います。普段ラバーの劣化を防ぐために使っている「保護シート」ですが、これにウォーターグルーを使うだけで粘着力が回復します!

これは粘着保護シートを貼ると粘着力が落ちてしまう中国製のラバーにも通用します-。

@用意するものは「保護シート(粘着力がないもの)」「ウォーターグルー」この2点でOKです。

Aやり方ですが、まず保護シートの「ラバーに貼る面」を表に向けて、そこにウォーターグルーを塗ります!全体に薄く塗るのがコツです。

塗ったら白色が完全に消えるまで乾かします。(ドライヤーを使うと、すぐに乾きます)
完全に乾いたら、保護シートをラバーに貼るだけです。

B粘着保護シートとどのように違うのか
一見これは粘着保護シートと同じことです。だとすると「中国製ラバーだったら粘着力が落ちてしまうのじゃないか?」と疑問に思うでしょう。ですが、なぜか粘着力は落ちず逆にUPします。
なぜこうなるのかわかりませんが
、「キョウヒョウ」「テンキョク」「ドラゴンシリーズ」「フレンドシップシリーズ」「タキファイアC」「タキネスC」など様々なラバーに試してみましたが、どれも見事に粘着力が回復しました。

あくまで推察ですが、理由は「粘着成分の違い」だと思います。
粘着ラバーに、もともとついている粘着成分は「添加物」だそうです。一方、ウォーターグルーの粘着成分は「樹脂」です。
おそらく、固体である「添加物」より液体である「樹脂」の方が粘りがあるのだと思います。

ハッキリとした理由は不明ですが、しっかり回復するのでお勧めです。
粘着力が落ちてきても、同じことを繰り返すだけでOKです!

「それならウォーターグルーを直接塗ればいいんじゃない?」と思う方もいるかも知れませんが、ラバーが白っぽくなったり凹凸が出来たりします。それに違反と判断される可能性がです。ですから、お勧めできません。

★☆★ まとめ ★☆★

上記のやり方を簡単にまとめます。

@「保護シート」と「ウォーターグルー」を用意する。
A「保護シート」に「ウォーターグルー」を薄く塗る。
B完全に乾く(透明になる)まで待つ。
C「保護シート」をラバーに貼る。

・粘着力が落ちても同じことをやるだけでOKです。
このように、簡単に買えるものをちょっと一工夫するだけで、新ルール時代の強い味方に変身してしまいます!これは本当にお勧めですので、是非お試しください。

●スピンマックスグリーンパワーの実験結果 投稿者:こうへい 投稿日:2007年10月30日(火)

新ルール時代に対応した新たなスピンマックスを「JOOLA」社が開発販売してす。
その性能などを早速実験してみました。
今回の実験内容は以下の通りです。

@粘着力はどのぐらい回復するか
Aどのように粘着力が回復するのか
Bどのように使えばよいのか
Cどのぐらい効果が続くか
D表ソフト 粒高に使うとどうなのか
E注意点など

【@粘着力はどのぐらい回復するのか】

従来のスピンマックスは、ラバーによって効果にずいぶんと差がありましたが、新製品のス
ピンマックスグリーンパワー(以下SMGという)はラバーによって、それほど差はありませんでした。
ボールをくっつけてさかさまにしても、なかなか落ちないほどの粘着力です。
テンキョク2の新品より粘着力は回復します。

【Aどのように粘着力が回復するのか】

SMGの粘着力が回復するメカニズムですが、これは「粘着力のある液体をラバーの表面に直接塗るために粘着力が回復する」というものです。
つまり「ラバーの表面にウォーターグルーを塗る」ということと同じことです。
なので、ラバーによって効果の差が発生しないのです。

【Bどのように使えばよいのか】

SMGの使い方ですが、まず「SMG」と「ふき取りパッド」を購入します。
塗り方はSMGに書いてある通りでOKですが、塗り方を少々気をつける必要がありました。
粘着力のある液体を直接ラバーの表面に塗るため何度も塗っていると、接着剤の皮膜同様に膜や凹凸が出来てしまいました。

塗り方は、ラバー全体に円を書くように塗るのが一番です。

【Cどのぐらい効果が続くか】

実は、これが一番の問題でした。確かに粘着力は素晴しく回復するのですが、ラバーの表面に粘着力のある液体を塗るので、打球したり保護シートをかぶせたり、指なので触っている間に(特にサーブ時)粘着力が取れてしまいます。

薄く着色すると取れているのがよくわかりました。打球したら粘着液がピン球の方に移っていました。つまり、打球したら打球した分だけ粘着力が落ちてしまいます。
しかも打球するところはスイートスポットに一定していますので、一日の練習でほとんど落ちてしまいます。

また、粘着保護シートじゃなくても保護シートをかぶせているだけでも、はがしたときに一緒に取れてしまいました。

使用直後の粘着力は非常に素晴しいものなのですが、あっという間に落ちてしまうのは残念でした。


【D表ソフト 粒高ラバーに使うとどうなのか】

「表ソフトや粒高ラバーに使うとどうなのか?」という疑問がありましたので、早速実験してみました。これに対して効果はありませんでした。
というのも、粘着液がすぐに落ちてしまいます。つまり、あまり効果が出ないというわけです。

表ソフトの場合は、ちょっと球離れが遅くなるぐらい。粒高には「効果なし」と言った方が
良いかもしれません。

【E注意点など】

注意点なのですが、
・まず塗り方に注意しましょう。円を描くように塗るのがベストです。
・また、何回も重ね塗りするのは凹凸が出来てしまうので、なるべく控えたほうが良いと思います。

★☆★☆★☆★

さて、SMGのいろいろな実験をしてみましたが、正直言ってあまりお勧めできません。
特に下記のことがその理由です。

「乾くまでに2〜3時間かかる」
「使用直後は粘着力があるが使用しているうちに粘着力が落ちてしまう」
「保護シートをかぶせてしまうと粘着液がはがれてしまう」
「重ね塗りをすると凹凸が出来てしまう」
「クリーナーなどでもすぐに落ちてしまう」

・・・・など、マイナス面が多過ぎます。つまり、使用直後に粘着力が素晴しく回復するだけでそれ以外の利点は「ない」と言ってもいいぐらいです。

だから、正直言って「あまりお勧めできません」スピンマックスグリーンパワーを買おうとしている方は、実験の「保護シートの裏技」をやることをお勧めします。

●実験:ラバーの性能を保つには 投稿者:こうへい 投稿日:2007年10月 7日(日)

ラバーは強力な回転やスピードを生み出す素晴しい用具ですが、その反面非常に脆く出来ています。特に空気や湿気には非常に弱いので、使用後の手入れの仕方で寿命が相当変わってきます。

そこで 新ルール時代の一番効率の良い手入れ法を紹介します。

※尚 これはラバーを「裏ソフト」「表ソフト」「粒高」の3つに分けた場合です。
(「粘着ラバーの手入れ法」など詳細は別に紹介します)

@使用中には?
使用中は ラバーは空気に触れてしまう・・・これは仕方ないですね。
ですが、使用中にはラバーに汗がついたり 手などで触ったりしないようにしましょう!
ラバーに汗がついたら、なるべくタオルで拭きましょう。
服で拭くと自分の汗で服が湿っている場合があるので、汗がふき取れず逆にラバーを湿らせてしまう恐れがあるからです。

A使用直後は?
溶剤系のクリーナーが使用できたころは、スプレータイプのクリーナーを直後に使い、そして保護シートをかぶせていました。
新ルールで有機溶剤のクリーナー禁止となった以降は、クリーナーは使えません。そこで、少々手間がかかりますが、粘着保護シートでホコリやゴミなどをとってください
その後別の保護シートをかぶせてください。

※この時点で「粘着保護シート」と「別の保護シート」が必要となります

B家に着いたら?
まず「A」の段階で「練習後すぐに下校しないといけなくて、そんな時間がない」という人は、この時点で粘着保護シートを使い、ホコリなどをとってください。
家に着いたら、心配な方はもう一度粘着保護シートでホコリをとってください。
よ〜くホコリをとったら、保護シートを空気が入らないようにかぶせてください。
その後、ストローを一本用意してください。

そしたら、ラケットケースのチャックをストローが1本入る分ぐらいまで閉めてください。
そのわずから隙間からストローをいれ 息をケースの中に吹き込んでください。
これは「二酸化炭素がラバーの劣化を防ぐ」といった効果があります。
自分の息を吹きかけるだけでも寿命に1週間以上の差が出ました。

また、乾燥剤を5〜10個保護入れておいてください。
表ソフトユーザーの方は15個ぐらい入れておく方がいいです!

Cクリーナーはいつ使えばいい?
溶剤系の接着剤及びクリーナーが使用できなくなったので必然的に水溶性クリーナーを使うことになりますが、水溶性クリーナーは非常に渇きが悪いので週1〜2回ぐらいがベストです。

一番最初に言ったようにラバーは湿気にも弱いですので、毎日クリーナーを使ったり乾いてない状態で保護シートをかぶせたりすると逆効果になってしまいます。

クリーナーを使用するときは
★週1〜2回程度使用する。  ★完全に乾いてから保護シートをかぶせる。
この2点に注意して使用してください。

★実際に同じ期間に同じラバーをいろいろな方法で手入れした場合★
新品の「フレクストラ」3枚を同じ期間(2ヶ月)いろいろな手入れ方をしてみました。
フレクストラにしたのは、なるべく寿命が長いラバーで実験をするためです。

★今回紹介した手入れ方をしたフレクストラを「A」とします
★毎日水溶性クリーナーを使い、しっかり乾かして保護していたのを「B」とします。
★何も手入れをしなかったのを「C」とします。

期間は2ヶ月、毎日3時間(中学生の平均練習量です)放置して、それぞれの手入れをしました。

★結果
★ラバーの表面が曇り始めたら寿命がきたことにしまいした。
寿命がくるには圧倒的な差が生まれました。

★Aの場合は、2ヶ月を過ぎてもまだ表面が綺麗でした。
★Bの場合は、表面は曇ってはいませんでしたが若干トップシートがふやけてしまいました。
★Cの場合は、1ヶ月もたたないうちに曇ってしまい2ヶ月が経過したころにはもはやアンチと化していました。

結果は以上の通りです

寿命が長いラバーでもこれほどの差が出てしまいました
今回は寿命が長いフレクストラを使用した場合ですのでラバーによってはあまり差が出ないものやフレクストラ以上の差が出るものがあるかもしれません。
ですが、毎日正しい手入れをすればラバーが長持ちするのはどのラバーも同じです。

今回載せた実験を是非参考にして
皆さんが愛用しているラバーを、より長い間使えるようにしてもらいたいと思います。

●スピードアクセルの実験結果 投稿者:こうへい 投稿日:2007年 8月28日(火)

弾むラバー補助剤「スピードアクセルの実験」を以下の通り実施しました。

@EEUとどちらが効果が高いか
A使用後いつごろから効果が出始めるか
B効果はどのぐらい続くか
C硬度はどのぐらい変化するか
D硬いラバー 軟らかいラバーのどちらが効果高いか
Eどの水溶性接着剤が一番合うか
Fダブルチャック法は使えるか
Gいろいろなラバーの効果比較

その結果を順番に報告します。

@EEUとどちらが効果が高いか
EEUとスピードアクセルのどちらが効果が高いかを比較してみました。
すると 塗ったその日は圧倒的にスピードアクセルの方が上でしたが、2日以降はEEUの方が弾みました。
最終的にはEEUの方がよく弾みます。

A使用後いつごろから効果が出始めるのか
スピードアクセルを塗って シートを貼ったままの状態で玉を落としてみましたが、使用後1時間ぐらいからすでに効果は出始めました。
そして3時間をちょっと過ぎたごろにもっとも弾むようになりました。
以後は徐々にスピードが落ちてきました。

B効果はどのぐらい続くか
カタログなどには「10日ぐらい続きます」とは書いてありますが、これは「スピードアクセルが完全に効果切れになる時間」だと思われます。
使用後5〜7日ぐらいから徐々に効果が切れ始め、8日以降は急速に低下しました。
よって ピークは最高でも1週間と思われます。

C硬度はどのぐらい変化するか
硬度はEEUと同じく 硬いラバーほど軟らかくなってしまいます。
しかし EEUよりは、あまり軟質にならずテンキョク3の硬度を100(僕の独自計算法)にすると
EEU→50 スピードアクセル→65ぐらいで EEUよりは少しだけ軟質にはなりませんでした



D硬いラバーと軟らかいラバーのどちらが効果が高いか
これも、EEUと同じで硬いラバーほど効果が高かったです。
しかし、軟らかいラバーに使用する場合はスピードアクセルの方が効果が高いです。

Eどの水溶性接着剤が一番合うか
これはやはり「ゴム系」の接着剤が一番です。
ファインジップもよいですが ウォーターチャックもお勧めします。
しかし、重ね塗りしすぎてラバーが反り返ってしまった場合はダブルチャック法を使用するとよいです。

Fダブルチャック法は使えるか
この方法はスピードアクセルにも使用することができました。
しかし、ウォーターグルーをやや多めに塗らないとスピードアクセルの油分で接着力が低下してしまうようです。

Gいろいろなラバーの効果比較
「高弾性」「粘着性」「テンション系」でそれぞれ「硬め」「軟らかめ」のもの合計6種類+いま話題のラバーにスピードアクセルとEEUを使用してみました。
使用したラバーは以下のとおりです。

高弾性     硬め→スレイバー    軟らかめ→スレイバーFX
粘着性     硬め→テンキョク2    軟らかめ→タキネスC
テンション系  硬め→ブライスハード  軟らかめ→ソルシオン
話題のラバー ブライススピード ブライススピードFX

それぞれの効果(スピードがどれだけ上がったか)を数値(独自計算法)であらわしてみました。
※スピードアクセルは「SA」と略します。
※それぞれ1回塗った時の数値です。
※独自計算法ではカタログでは同じスピードとされているラバーでも軟らかい方が数値が低くなっています。

スレイバー      EEU→50→65(+15)      SA →50→75(+25)

スレイバーFX    EEU→45→60(+15)      SA →45→65(+20)

テンキョク2      EEU→25→65(+40)      SA →25→55(+30)

タキネスC       EEU→20→35(+15)      SA →20→40(+20)

ブライスハード     EEU→75→85(+10)      SA →75→90(+15)

ソルシオン        EEU→55→60(+5)       SA →55→65(+10)

ブライススピード   EEU→80→82(+2)       SA →80→84(+4)

ブライススピードFX EEU→75→79(+4)       SA →75→82(+7)

結果は以上のとおりです。
軟らかいラバーはスピードアクセルの方が効果が高いですが、硬いラバーはEEUの方が効果が高いです。
ちなみに、ブライススピードなどの「テンション系ラバー」では、両方とも全体的に効果は低いですが、スピードアクセルの方が効果が上です。
※ブライススピードのスピードの高さには驚きました。

【まとめ】
まず、EEUとスピードアクセルの長所短所をまとめてみたいと思います。

EEU
長所 効果が長持ちする。
   硬いラバーではEEUの方が効果が高い。
   SAに比べ非常に塗りやすい。
   効果が長持ちする。

短所 乾かすのに時間がかかる。

スピードアクセル
長所 軟らかいラバーではスピードアクセルの方が効果が高い。
   3時間ちょっとで乾くため、すぐにその日のうちに使用できる。

短所 効果が1週間程度で切れてしまう。
   非常に塗りにくい。塗っている最中にこぼれてしまう。
   また、重ね塗りもしづらい。
   油分(表面がベトベトしている)のため接着剤の接着力が若干落ちる。

全体的に見ると、圧倒的にEEUの方が使い勝手がよく効果も長持ちします。
硬いラバーにはEEUの方が明らかに効果が高いです。

【最終結論】
ニッタク社から、新ルール対応のブースターが発売されましたが、スピードアクセルは液体が非常にサラサラしており塗っている最中にこぼれたり、重ね塗りが非常にしづらかったです。
また、重ね塗りするとラバーが反り返るのです。
油分により接着剤の接着力が若干落ちてしまうのです。

なので、反り返ってしまうと、たとえウォーターグルーでもすぐにはがれてしまい必要以上の接着剤を塗らなければまりません。そのため接着剤の費用もかさむことになります。

【スピードアクセルは普段グルーを1回ぐらい塗って使用していた方】にお勧めします。

【効果を長く続かせたい方】や【2〜3回もしくはそれ以上重ね塗りする方】また、【硬いラバーを使っている方】にはEEUをお勧めします。

これでスピードアクセルの実験を終わりますが、「スピードアクセル」「EEU」に関して質問がある方は遠慮なく「こうへい」まで申し出てください。

●新・ダブルチャック法+ファインジップを簡単に塗る方法 投稿者:こうへい
  投稿日:2007年 9月 9日(日)

以前僕が考えた 「ダブルチャック法」をラバーにも通用できるように再び一から考え直してみました。
以前はウォーターチャック×ウォーターグルーの組み合わせでした。このやり方をやると皮膜がはがれやすいウォーターチャックの上に、接着力が強いウォーターグルーが乗るような感じになるので強力に接着できます。なおかつ、皮膜もはがれやすい・・・と発表しました。それはラケットだけの場合で、ラバーにはあまり通用できませんでした。

そこで、今回は新たにダブルチャック法を考え直し、今までのダブルチャック法を超えた方法を編み出しました。それは実に簡単です。

新発売された「ファンジップ」の上から「ウォーターグルー」を塗る方法です。
しかし、ここでいくつか注意点があります。
まず「ファインジップをなるべく多く塗る」ということです。ファインジップは非常にはがれやすいですが、塗る量が少ないと皮膜が途中で破れてしまいます。
そこで、ファンジップを凹凸が出来ないようになるべく多く塗ります。

ですが、皆様知っての通りファンジップはすぐに乾いてしまうので非常に塗りにくいです。
このファインジップをなるべく簡単に塗る方法も考えてみました。それは「ラバーのスポンジ」を使うことです。スポンジはなるべく「硬め」のスポンジをお勧めします。キョウヒョウやテンキョクのスポンジがお勧めです。なぜかというと、軟らかいスポンジだとスポンジが曲がってしまいます。これでは、なかなか塗りづらいのです。

また、スポンジの大きさは縦5センチ、横15センチぐらいが一番良いです。調整用の縦横5センチぐらいのスポンジを用意した方が良いです。

ファインジップのなるべく簡単に塗る方法は以下の通りです
@まず、ファインジップをラケットとラバーに対し横向きに端から端まで塗る。
Aそして、用意したスポンジ(固めのもので縦5×横15センチもの)で、すばやく塗る。
B調整用のスポンジ(縦横5センチ)を使い凹凸が無いようにする。
C乾かす

以上がファンジップをなるべく簡単に塗る方法です。

それでは、ダブルチャック法の説明をしますが、ファインジップを塗ったら乾くまでそのまま放置し、その上からウォーターグルーを塗ります。これで、新・ダブルチャック法は終了です。

やり方を簡単にまとめてみました。

新ダブルチャック法のやり方

★用意するもの★
「ファインジップ」「ウォーターグルー」「塗布用スポンジ(縦5×横15センチ)」
「調整用スポンジ(縦横5センチ)」


★手順★

@まず、ファンジップをラケットとラバーに対し横向きに端から端まで塗る
A塗布用スポンジですばやく全体にファインジップを塗る
B調整用スポンジで表面の凹凸がなくなるようにする
C乾くまで待つ
D完全に乾いたら、次にウォーターグルーを塗る
E乾くまで待つ
F接着する

★不等号をつけると★

接着力       → 新バージョン = 旧バージョン
やり易さ      → 新バージョン < 旧バージョン
皮膜の取り易さ   → 新バージョン > 旧バージョン
ラバーのはがれ難さ → 新バージョン < 旧バージョン

★お勧め★

        【旧ダブルチャック法】
・ノングルーで使用し、寿命がくるまでラバーを変えない方
・補助剤を何回も使用し、ラバーがかなり反り帰った状態でラバーを貼る方
・長期間使用するため、練習中にラバーがはがれてしまう方

        【新ダブルチャック法】
・補助剤を1〜2回程度使い、長期間使用する人
・スピードグルーを1〜2回使っていて、週1回ぐらいのペースでグルーイングする人

以上です。

ちなみに・・・「ノングルーでとにかく皮膜がはがれやすい接着剤がいい!」という方は
普通にファンジップを使用することをお勧めします


●ダブルチャック法 投稿者:こうへい 投稿日:2007年 8月28日(火)
 
いよいよノングルー時代の到来です。
そのルールに対応した「水溶性接着剤」が各メーカからドンドン発売されていますがどの接着剤にも共通した悩みがあります。
それは「接着力が弱い」「乾くのが遅い」「皮膜をはがすのがメンドイ」「皮膜がはがしにくい」などです。
また「接着力が弱い」という点と「皮膜がはがしにくい」という点では接着力が強くなる→皮膜がはがしにくい、皮膜がはがしやすくなる→接着力が弱い・・・と反比例してしまいます。
これが1番の問題かも知れません。特にグルーを愛用する選手には深刻な問題です。
なぜなら、皮膜が気になって接着力が弱い接着剤を使用すればラバーがはがれてしまいます。だからといって、強力な接着剤を使えば皮膜を除去するのが大変なのです。
もちろん「そうであるならグルーを使わなければいい」と考えれますが、グルーやEEUをやめることが出来ないというのは皆さん同じだと思います。

そこで、そんな皆さんのために水溶性接着剤で強力で、なおかつ皮膜がはがれやすい方法を発見するために色々な実験を行いました。

その結果「水溶性接着剤で接着力が強力で、なおかつ皮膜もはがしやすい接着方法」があることが判明しました。それがダブルチャック法です。

それでは具体的に説明します。まず、用意するのは次の2点だけです。
TSP「ウォーターグルー」とバタフライ「ウォーターチャック」です。

@用意できたら 最初にラケットだけに「ウォーターチャック」を塗ります。
このときにラケット全体に薄くムラなく塗るのがコツです。

Aそして、完全に乾くまで待ちます。(約・・・分)

B完全に乾いたら後はラケット&ラバー共に今までどおり「ウォーターグルー」を塗ります。

これだけのことで強力に接着できなお且つ皮膜がはがしやすくなります。
これは水溶性接着剤の「重ね塗りした時に皮膜が溶けない」という性質を利用した方法です。
この方法を使用すると皮膜がはがしやすいウォーターチャックの上に接着力が強いウォーターグルーが乗っかった状態になります。
すると、ウォーターグルーがラバーを強力に接着して、ウォーターチャックが皮膜をはがすときにウォーターグルーを一緒にはがしてくれるのです。

実際に色々な接着剤を組み合わせて使ってみましたが、「ウォーターグルー」+「ウォータチャック」の組み合わせが1番でした。
早速、EEUを4回塗って、かなり反り返ったテンキョク2を貼ってみましたが、はがれることなく接着できました。
そしてその後、ラバーをはがし皮膜を取り除くときもウォーターグルーのベトベト感が無く簡単に皮膜をはがすことが出来ました。

更に、接着剤使用後の「べたつき」も解消されたのです。
この方法はノングルー時代でもグルーやEEUを使う選手にお勧めします。
2種類の接着剤を重ねて使用するのはルール上問題ないそうです。

しかし、ここで気をつけてほしいのが、決して両方の接着剤を同時に使用しないことです。
同時に使用する(混ぜてしまう)と 接着力も中途半端になり皮膜除去も大変難しくなります。
必ずダブルチャックの手順を守って貼ることを忘れないで下さい。

この方法で、今まで「ラバーが反り返っていて水溶性接着剤ではて剥がれて強力な接着剤を使用すると皮膜除去が大変と悩んでいるが、さりとてグルーをやめることは出来ない」と思っていた人に朗報となると確信しております。

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