戻る]               肩甲骨打法
●肩甲骨打法のポイント (TOMAYA)

肩甲骨打法は高島規郎さんが提唱しているフォアハンドの打法で、世界レベルの選手のほとんどが使っている打法です。そのポイントは
・肩甲骨でラケットを引く
・面を伏せてラケットを引く
・軸の位置は動かさず上体をねじる
・足は平行足
この打法によるメリットは
・スタンスに関係なく強いボールを打つことができる
・状態のねじれを復元するだけでニュートラルへ戻ることが可能→前陣で連打ができる
・打球コースや打法そのものがインパクトの瞬間まで相手にわかりにくい
などたくさんあります。

●肩甲骨打法に関する独断の解釈 (TOMAYA)

肩甲骨打法とは「肩甲骨」を使って打つ打法です。具体的に言うと、「肘で引く感じ」、「肩を支点にした打法」と思えば間違いないと思います。
代表的な選手をあげると、ティモ・ボル選手です。彼のドライブは、ほぼ全て肩甲骨打法です。
・両足がエンドラインに対し平行。特に、ボル選手は踏み込んで打ったりはしません。
・スイングが比較的小さい

肩甲骨打法の利点は、いろいろありますが肩甲骨打法は肩甲骨を使うので、従来の打法よりスイングのひき幅が増えます。そうすると、ボディーワークを使って打っても球の威力が確保できます。ボル選手のボディワークを使った回り込みドライブの威力は皆さんも知っているでしょう。さらに、威力が出るので従来のような体全体を使ったフルスイングや、大きな体重移動なしでも威力が出せます。だから逆足でも、ドライブの威力があります。

だったら、従来の打法+肩甲骨打法ならものすごい球が打てるのではないかと考える人がいるかもしれませんが、現代卓球に必要とされているのは一発の威力よりも、速いテンポでの連打であることは自明の理です。事実、ボル選手もタイミングの速さを重視すると語っています。

前述の通り肩甲骨打法は、ボールの威力を出すために従来の打法ほど大きな体重移動を必要としません。しかし、多少の体重移動は当然ながら必要となります。というよりは、体重移動ゼロって結構難しいものです。
以上、長くなりましたが私が拾った情報を基に作った独断と偏見たっぷりの解釈でした。

●肩甲骨打法は昔から存在していた (ドラゴン)

肩甲骨打法なるものは、どう思い起こしても20年以上前から普通に存在していたもので、特別な打法とは思えません。卓球会場となっている体育館の練習でも、自覚していないが肩甲骨打法になっている人はいっぱいいます。(実は同じこと言っている全日本マスターズクラスのベテラン選手は多いのです。)

要はバックスイング時に肘を後方に引く(弓を引くような)イメージです。肘が常に体の前に置いて振るタイプの人でさえ、実際には肩甲骨を使ってますね。

参考サイト 
http://www.ftmr.info/y/t-t/kenko-kotsu/
http://www.jasupo.com/oukokufan/world_player/malin1.htm

●肩甲骨打法は体の軸を中心に回転して打て (亀吉)

肩甲骨打法は身体の軸を中心に回転する感じだと思います。その場で回転するため、重心、体重は両足でほぼニュートラルだと思います。

重心の取り方や体重移動はしっかりと膝を曲げた状態から、その場でくるりと一回転ジャンプをしてみれば分かると思います。ジャンプする前の身体を捻った状態がバックスイングで、ジャンプした瞬間がインパクトみたいな感じです。
ここで重要なのが前のめりになり過ぎない事です。前のめりになると軸がブレてしまいます。
曲げた両膝の先端を結んだ線と肩が垂直になる位の感覚でいけば良いと思います。
あとワキは締めて開くですね。この辺は言葉だけで伝えるのは難しいですが・・・(^^;

個人的意見を言わせて頂けば肩甲骨打法が基本なのではなく、しっかりと体重移動をする従来の打法が基本となり、その上に肩甲骨打法があるのではないかと考えます。

●肩甲骨打法の足 (卓球の宇宙人)

肩甲骨打法は、基本的には平行足か、左足(フリーハンド側の足)が前だと思います。しかし、相手がいつも打ちやすいコースに返球するとは限らないので、打球方向に飛び込んで打つ事は良くあります。
バックスイングまでは通常の肩甲骨打法と同じで、フォワードスイング開始直後にラケットハンド側の足(右利きなら右足)をフォア前に踏み込んで打球すれば、結果的に右足前の肩甲骨打法になります。フォア前の浮いたボールに対して、打球点を落とさずに攻撃する打法のひとつと考えます。

あまりにも打球点がフォアよりのときは、左足前では移動に二歩掛かってしまいますが、右足前ですと一歩で済むところも利点のひとつと考えます。そのあたりの利点はフォアのフリックに近いと思います。

右足の踏み込みが早すぎると威力が落ち、遅すぎると打球が安定しないと思います。踏み込み足の着地前後に打球するのがベストと考えます。左足前の強打よりは威力が弱いので、すぐにニュートラルポジションに戻り、相手からの返球に備えなければならないのは当然のことです。